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抜粋 はじめに

相続は、いつかは誰にでも起こることですが、家族の構成や遺産の種類によって相続の類型は無数にありますから、実際に相続が開始した場合に、どのように遺産を処理したらよいのかが分かりにくい場合があります。しかし、相続の仕組みは簡単なものですから、本書の内容を理解すればどんな類型の相続の場合にも対応することができます。無数にある相続の類型を全部予測することはできませんから、本書では、相続の基本的な理論と実務を網羅しましたので、本書によって、どんな相続にも対応することができます。
相続をめぐって家族間のトラブルが発生することも多いのですが、その主な原因には、明確な内容の遺言書が存在しない場合が多いのです。遺言は、遺言をした人の死亡後に効力を発生するものですから、遺言者本人の意思をとくに明確にしておく必要があるのです。
遺言書の作り方には、厳格なルールがあって、そのルールのとおりに作成していない場合は、遺言書は無効となります。遺言書のない場合には、民法に規定するとおりに遺産を分割することになりますから、遺産をめぐる家族間の争いを防止するためには、遺言書の作成は必須のことといえます。
本書では、相続をする人にも、これから相続をされる人にも役立つように、第1部では相続の仕組みの全体を解説し、第2部では遺言書の作り方と遺言内容の実現の実務を解説しました。さらに、第3部では、相続に関する相続税や贈与税のほか、相続をした土地や建物の登記の仕方までも含めて解説しました。また、相続の仕組みや遺言書の書き方は、民法という法律に規定されていますから、できれば、小型の六法全書を用意して民法の条文も参考にすると分かりやすいので民法の条数も入れました。法律の条文は、一見すると、とっつきにくいように思われますが、本書の解説と併せて読むと条文の意味がよく理解できます。法律の条文は、条・項・号で表されていますが、条や項は別のことを規定しているとして読むとよく理解することができます。
本書が、これから相続をする人にも相続される人にも、遺産の相続と今後の生活設計に役立つものと確信しています。

2007年2月   著 者