back number 2018-03(March)

春よ来い、早く来い(18.02)

03/30 先だっての証人喚問で「森友疑惑」の幕引きを図ろうと躍起になっているアベ政権ですが、あの程度の芝居に騙されるほど国民はバカじゃありません。
「出来レースの田舎芝居」を見せられて、「疑惑が晴れた」どころか、「ますます疑惑は深まった」というのが、実際のところでしょう。
ところで、サガワ氏の答弁の中に「嘘反応の典型」を見たと言う、元東京地検特捜部副部長・若狭勝氏の指摘(「リテラ」)が、興味深々。
同氏が「佐川さんの尻尾が見えたと思っても不思議じゃない」と言うのは、自由党・森裕子議員が今井尚哉首相秘書官との関係について問いただしたシーン─。

「人間が嘘をつくと本能的に嘘反応が出るんですね。この嘘反応が典型的に出ているのがこの部分なんです」

「今井秘書官と森友問題で話したことがあるか」と迫る森議員に、2度まではあやふやな返答を続けたサガワさん、同じ問いを3度も突き付けられて、ついにキレたのか、「森友問題を今井首相秘書官とは話したことはない」と言いきってしまったのでした。
そこは「35年間、嘘の見抜き方の研究をしてきた」と自負する若狭氏、以下の分析はさすがなもの─。

「…最初の質問に対して〔佐川氏は〕はぐらかすんですよね。はぐらかし方というのは、一般論を述べると。これ、嘘反応の典型なんですが、2回目に訊かれて少し小出しにすると。で、3回目で、曖昧なことは言えないから思い切って言ってしまうということなんですが、そういうことで嘘反応が表れていると思われる」

「緑のタヌキ」の一件でミソをつけてしまった若狭さんですが、ここのところは大いに評価させていただきましょう。

03/29 けさの朝日新聞オピニオン欄、歴史社会学者・小熊英二さんの論壇時評「原発の経済効果 神話に安住している間に」は面白かった。
小熊さんはまず、「柏崎刈羽原発の経済効果」についての新潟日報の調査報道を採り上げます─。

「柏崎市の産業別市内総生産額、小売業販売額、民間従業者数などを分析すると、確かに原発の建設工事が行われていた1978年から97年に、それらの指標は伸びていた。だがその伸び方は、県内で柏崎市と規模が近い市とほぼ同等だった」と。

いっときは潤った建設業も、原発建設が終わるとその効果が消え、人口は急激に減少し、一時的に増えた電源3法交付金や税金で建てたハコモノ施設の維持管理で、財政はむしろ厳しくなっているといった話。
このあたりは、清水修二さんの差別としての原子力が、福島原発を事例として、つとに指摘するところですが、「原発を停止している方が、再稼働するより地元にお金が落ちる」という、柏崎商工会議所に属する100社調査の一見パラドクシカルな調査結果は、実に興味深い。
「停止している方が、安全対策や維持管理の工事が多い」からだそうで、「再稼働すれば原発作業員が〔2割も〕減る」というのは驚きでした。
で、新潟大の渡邊登さんの調査によると、柏崎市や刈羽村など原発立地地域では、「原発の雇用効果」に対する信頼感は依然として高い(「核」と対峙する地域社会、p.218)ということでしたが、そんな「神話」が信じられ続けるのも長くはなさそうです。
くだんの新潟日報調査では、「再再稼働の経済効果を具体的に示せる企業は少な」く、そのおかげで活性化するのは「飲み屋ぐらい」というのが、どうやら真相。

03/28 きのうのサガワ証人喚問、予想どおりというか、それをはるかに超越したお粗末なものでした。
おそらくは "ヤメ検" 弁護士直伝の想定問答を、得意の丸暗記でこなして、スラスラと。とりわけトップバッターの自民党・丸川珠代議員とのやりとりは、「田舎芝居」さながら─。

 マルカワ「安倍総理からの指示はありませんでしたね?」
 サガワ 「ございませんでした」
 マルカワ「総理夫人からの指示もありませんでしたね?」
 サガワ 「ございませんでした」

「八百長」と思えなくもないこの手の問答に30分も費やされたのにはげんなり。「これで疑念が晴れた」なぞと喜ぶ自民党幹部の気が知れません。
で、野党の質問が少しでも疑惑の核心に近づくと、「刑事訴追の恐れ」を盾に40数回も証言を拒否する一方、首相や首相夫人、官邸などの関与については、きっぱり「なかった」と全否定する。
大山鳴動、1匹のネズミも出てこなかったかにも見えますが、「アリの一穴」というのは、えてして思わぬところに潜んでいるもの─。
いまでは誰もが、何の根拠もないと認める8億円もの値引きを、「適正な売却だった」と言い張ってみたり(じゃあ何で改ざんしたの?)、「総理夫人の影響はない」と断言しながら、改ざん前文書に昭恵夫人の名前を見たときの「感想」すら答えられなかったり…。
この期に及んでなお「ヒラメ意識」を払拭できないサガワさんに、何だか「古代の墳墓の埴輪」を見るかの哀れみすら催してしまいました。

03/27 「国会の議事録から発言を削除するな!」との東京新聞・豊田洋一論説委員の「私説」(同紙、3月26日)に両手を挙げて賛成。
零細出版人こと私も、かねてより同じ疑問を抱いてきたのですが、内容はどうあれ、国会での議員の発言はきちんと記録に残しておくべきでしょう。
最近では、過労死遺族の前で「週休7日が幸せなのか」と信じ難い暴言を吐いた渡辺美樹参院議員(「ブラック企業」として知られる居酒屋チェーン「ワタミ」の創業者)や、「森友文書改ざん問題」で太田充財務省理財局長に「安倍政権を陥れるために意図的に答弁しているのではないか」と詰め寄った和田政宗参院議員(いずれも自民党)の発言が、全会一致で(!)削除されています。
いずれも、「アベ一強体制」のもとで「国権の最高機関」がどこまで劣化しきってしまったかを、まざまざと示す象徴的な事例です。後の歴史検証のために、残しておかない手はないでしょう。
議事録から削除されたのは、このようなアホな事例ばかりではありません。1995年「米軍用地特別措置法改正案」の衆院通過後、衆院特別委員会で委員長を務めた野中広務氏が衆院本会議の壇上で述べた、以下の補足意見までも削除されたことを決して忘れてはなりません─。

「この法律がこれから沖縄県民の上に軍靴で踏みにじるような、そんな結果にならないことを、そして、私たちのような古い苦しい時代を生きてきた人間は、再び国会の審議が、どうぞ大政翼賛会のような形にならないように若い皆さんにお願いをして、私の報告を終わります」

国会での議員の発言というのは、おとといの自民党大会で配布された「アベ首相のイラスト入りマグネットシート」の吹き出し(改ざん自由=いつでも書いたり消したりできる)なぞとは違って、格段の重みを持っていることを肝に銘じるべきです。

03/26 3年前の東大教養学部「学位記伝達式」=卒業式で、石井洋二郎学部長(当時)が述べた「式辞」が、いまあちこちで話題になっています。
石井さんは、1964年の東大卒業式での大河内一男総長の「式辞」から切り出します─。

 「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」

マスコミを通じてあまりにも有名になってしまった「名言」ですが、実はこれにはいくつも間違いがある、と。
ひとつは、これが大河内さん自身の言葉ではなく、J・S・ミルがのものだということ。そしてミルが言ったのは、正確には次のようなものだった、と─。

「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスであるほうがよい」

なーるほど、そりゃあ知りませんでした。「下手をすると、これは『資料の恣意的な改竄』と言われても仕方がない」と手厳しい(3年後のいま、永田町・霞が関界隈で流行りに流行っている「改ざん」です)。
で、石井さんが本当に言いたかったのは、ネットに流れる情報の大半がこの手のものだということ。自戒を込めて、その言われるところを引かせていただくと─。

善意のコピペや無自覚なリツイートは時として、悪意の虚偽よりも人を迷わせます。そしてあやふやな情報がいったん真実の衣を着せられて世間に流布してしまうと、もはや誰も直接資料にあたって真偽のほどを確かめようとはしなくなります。
情報が何重にも媒介されていくにつれて、最初の事実からは加速度的に遠ざかっていき、誰もがそれを鵜呑みにしてしまう。そしてその結果、本来作動しなければならないはずの批判精神が、知らず知らずのうちに機能不全に陥ってしまう。ネットの普及につれて、こうした事態が昨今ますます顕著になっている」

03/23 「これほど危険な行為」をサガワ氏に命じたのは誰か? それをズバリ、「今井尚哉氏ではないか」と前川さんが明言されたのには、少々驚きを覚えました。
でも、そこには確かに首肯しうる裏付けがあります。
ちょうど1年前の3月、カゴイケさんの国会証人喚問の中で、突如として明るみに出てきた "総理夫人付き職員" 谷査恵子氏(ノンキャリア経産官僚。森友疑惑が深まる中、いかにも不自然なかたちで駐イタリア日本大使館へ出向)による「口利きFAX」のことを思い起こす必要がありそうです。
同じ『週刊朝日』記事の中で、前川さんはこうも述べています─。

「国有地の売買をめぐるような案件で、経済産業省出身の一職員である谷査恵子氏の独断で、財務省を動かすことは、まず不可能。谷氏の上司にあたる今井氏が、財務省に何らかの影響を与えたのでは」と。

元通産官僚で、橋本龍太郎内閣で首相秘書官を務め、総理夫人担当も務めた経験のある江田憲司衆院議員も、同様の指摘をしています(「リテラ」)。
そして、おととい長野市での講演会の後、「佐川氏にかけたい言葉は?」と問われた前川さん─。

本当のことを話すと、幸せになれる。本当のことを言わないと、やっぱり苦しいばかり。『佐川事件』なんて言われ方は本当に気の毒。本来はこれは国有地不当払い下げ隠蔽事件ですからね。佐川さんの事件なんて言うのはおかしい」(朝日新聞)。

03/22 国税庁長官を「辞任」した"民間人" 佐川宣寿氏の国会証人喚問が、この27日に行なわれることになりました。
麻生財務相から国会の場で「サガワが、サガワが…」と連呼され、すっかり「最終責任者」の地位にまで登り詰めてしまったサガワさんですが、ご当人の知るところをどこまで語ってくれるのか、いささか心許なくも思います。
疑惑の核心部分については、「刑事訴追の恐れがありますので、それにはお答えすることができません」─。まっ、そんなことを連発するのかもしれません。
でもねぇサガワさん、このまま「サガワ単独犯行説」で通されてしまい、あなたが「不名誉な余生」を送らされるハメになるというのは、やじ馬のひとりとして、何ともやり切れない思いになるのです(Cf. 03/15)。
だいたい麻生さんに至っては、あなたの責任については「まだ調査中」としながら、「サガワが最終責任者になる可能性が大きい」なんて断言しているのですよ。そんなシナリオ、誰も信じちゃいませんがね。
またまた前川喜平さんのお話で恐縮です。『週刊朝日』3月30日号の記事でこう語っています─。

「官僚が、これほど危険な行為を、官邸に何の相談も報告もなしに独断で行うはずがない。文書の詳細さを見れば、現場がいかに本件を特例的な措置と捉えていたかがわかる。忖度ではなく、官邸にいる誰かから『やれ』と言われたのだろう。…私は、その "誰か" が総理秘書官の今井尚哉氏ではないかとにらんでいる」と。

いかにも永年、政官の間で苦しめられてきた方による、説得力ある見方です。

03/20 仕事の都合で、先週末からブログ登載を立て続けにサボってしまいました。その間、この国の社会にも大きな変化が現われつつあります。
つい先だってまで「盤石」とされてきた「アベ一強体制」も、ガラガラ音を立てて崩れ始めました。株価とともにアベ氏が「頼みの綱」と縋ってきた内閣支持率ですが、各メディアの調査結果とも、軒並み一気に10%以上も下落しています。
「裸の王様」は、この期に及んでもなお「書き換え前の文書を見ても、私や私の妻が関わっていないということは明らか」などと、どう首をひねっても承服しがたい「寝言か独り言のような弁明」を続けています。
でも、そんなことを信じるのは「アベ一族」と一握りの取り巻き諸君くらいのものでしょう。圧倒的な人々が、物事の本質を鋭く見抜きはじめているのです。
ちなみに朝日新聞の世論調査では、そんな「答弁」に「納得できる」人はたったの17%しかおらず、72%もの人が「納得できない」と答えています。
あぁ、こりゃもうだめだー。今度ばかりは、「ほとぼり冷めれりゃ、また戻るさー」なんて言っていられません。

で、突然ですが、零細出版人は、きのうの朝日新聞に掲載された高橋純子編集委員の「政治断簡」(「怒るべき時、それは今」の次のくだりに強く共感を覚えました─。

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。
 ゆえに権力に対しては、怒るべき時にきっちり怒らなければならない。公文書が改ざんされる国に成り下がったのだからなおさら、自分の身体をさらし、声を張って、この時代を歴史に刻むしかない。」

03/15 あれだけ拒み続けていた佐川宣寿・前国税庁長官の国会証人喚問でしたが、政府・自民党は世論の猛反発に抗えず、とうとう「白旗」を揚げました。
でも、「疑惑のキーマンのひとり」首相夫人・アベ昭恵氏については、「文書改ざんには無関係」として、何が何でも喚問には応じないつもりのよう。
ところで、きのう『信濃毎日新聞』サイトで読んだのですが、前文科事務次官・前川喜平さんが、長野県須坂市での講演で、とても興味深いお話をしています─。

 「〔モリ・カケの問題は〕非常によく似ている。意思決定のプロセスが不公正で不透明…
 〔決裁文書の改ざんについては〕情報を隠していたのではなく、偽の情報を出していた。輪をかけて悪質。非常に罪が重い。…
 国家公務員を38年やってきた観点で考えると、決裁文書の改ざんを役所の人間が自らの判断でするはずがない。…〔役人は〕違法であることが分かっている。よほどの事情がないとしない。あり得ない」

そして、国税庁長官を「辞任?」した佐川宣寿さんに対して、こんな「エール?」を送っています─。

 「役人を辞めると何でも言える。教えてあげたい」と。

「政治の汚泥」を一身に浴びせられそうなサガワさん、このままでは「一生、ダーティーイメージを背負って」生きなければならないのですよ。
悪いこっちゃない。そりゃあ、ぜひとも前川さんの薫陶を受けていただきたいものです。

03/14 「昭恵氏、『野党のバカげた質問ばかり』に『いいね!』」─。きのうの「asahi.com」記事にはびっくり仰天。
この11日の夜、安倍昭恵氏のフェイスブックに「野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね。国会には、世間には先を読めない人間が多過ぎますね」などという投稿があり、これに昭恵氏のアカウントから「いいね!」ボタンが押されていたというのです。
11日といえば、財務省が「改ざん疑惑」を不承不承認めることとなった前の日。当の昭恵氏が「疑惑のキーマンのひとり」として、世論の批判の槍玉に上がりつつあった最中に、よもやそんなことを!?…と、このお方の相も変わらぬ「能天気ぶり」には、開いた口が塞がりません。
このお方をめぐっては、「リテラ」掲載の論考「決裁文書に隠されたメッセージが/決裁文書の削除部分は近畿財務局職員のひそかな告発だった?『特例の原因は安倍昭恵夫人』の隠されたメッセージ」が面白い。
あのカゴイケさんの目論見が暗礁に乗り上げるつど、「安倍昭恵総理夫人」の「お言葉」や「ツーショット写真」が、「黄門様の葵のご紋の印籠」のごと、「不可能」を「可能」にしてくれた経緯を赤裸々に明かしています。
でも、もっと興味深いのは、昭恵夫人の名前が削除されていた「特例承認の決裁文書」の中の「通常ありえない詳細な経緯説明の裏に、近畿財務局職員の"叫び"が」組み込まれている、との指摘です。
これは、テレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』でコメンテーターの玉川徹氏が言いだしたことのようですが、「なるほど」と思えます。
詳しくは、上記「リテラ」記事をご覧ください。『ダ・ヴィンチコード』を思わせる推論に、零細出版人は感心することしきりでした。

03/13 世論の批判に追い詰められた財務省は、ついに昨日、計14件の決裁文書に改ざんがあったことを白状せざるをえなくなりました。
公文書改ざんの「犯行」の時期は、国有地払い下げ疑惑が国会で問題化した昨年2月下旬から4月にかけてのこと。改ざんされたのは、首相夫人・安倍昭恵氏の関与を窺わせる部分、事前の価格交渉に触れた部分、それに「本件の特殊性」「特例」などの記述、等々。
麻生太郎財務相は、「財務省理財局の一部の職員が行なった」「最終責任者は佐川〔前理財局長〕だ」などと、「トカゲの尻尾切り」を地で行く責任逃れの弁を弄しています。でも、そもそもそんなレベルの判断で、これだけのことをやってのけられるはずがありません。
「犯行」の解明には「動機」の解明が欠かせません。問題の核心は、「誰が誰の指示で、何のために改ざんしたのか?」というところにあります。
麻生氏の説明では、「佐川の国会答弁と整合性を図るため」だなんて話でしたが、これではいかにも根拠薄弱。そこで当時のクロニクルを繰ってみると、「2017年2月17日」あたりが何やら怪しい。
その日の衆院予算委員会で、野党議員の執拗な追及にブチギレたアベ首相、正気を失ってしまったのか、ついついこんなことを口走ってしまったのでした─。

「私や妻が関係していたということになれば、これは、まさに私は間違いなく、総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたいっ!」

ところがその後、「瑞穂の国記念小学院名誉校長 安倍昭恵氏」の事件への深いコミットが次々明るみに出てくるにつれ、「ヤバイ」と思い始めたのは、誰あろうアベノ強シンゾー氏ではなかったのか?

03/12 やっぱりウソにウソを重ねても、「所詮、ウソはいずればれるもの」なのですね?
あのサガワ国税庁長官(前・財務省理財局長)の突然の「辞任」に続き、財務省はついに「森友文書改ざん」を認めざるをえないところまで追い詰められたよう。
だいたいサガワ氏の「辞任」会見からして、不自然な様子が窺えました─。
「改ざん指示」には「コメントは差し控えたい」、「近畿財務局職員の自殺」には、「ニュースで初めて知った」…と、まるで何ら痛みを感じていないかの受け答え。
一方のアッソー財務相はといえば、この期に及んでもなおサガワ氏の「適材適所」を言いながら、「減給20%三カ月分の懲戒処分」のうえ、「さらに重い処分」のありうることを口に出す。当のサガワ氏もこれに同意している、と。
要するにこの時点ですでに、サガワ氏には「文書提出時の担当局長だった」以上に重大な責任があることが判明していた、とみるのが自然でしょう。
そして、いかにも唐突な「辞任」の裏には、アッソー氏が「佐川氏の辞任とつながったかは分からない」と言う、「近畿財務局職員の自殺」が関係しているのは、ほぼ間違いないと言えそうです。..

03/09 財務省職員が参院予算委員会理事会へ台車で運び込んだデッカイ段ボール箱。開けてみれば、前から公開済みの「以下同文」。
だったら、ウソかホントかどっちにしても、「ありません」と言うだけで済むんじゃないの? あんな「茶番の道具仕立て」のために、税金のムダ遣いをしなきゃならない理由はないでしょう。

「近畿財務局にある写しはこれが全て」

なんて、財務省理財局次長は言っているそうですが、朝日新聞に続いて毎日新聞が情報公開請求で入手した同時期の別の文書にも、朝日が「改ざん前にはあった」と報じていた文言が、そっくりそのままあったのですよ。

「本件の特殊性に鑑み…」
「学園から早期に土地を買受けたいとの要請を受け…」
「学園に価格提示を行う…」

コレみんな、「適材適所」のあのサガワ前理財局長が、何度も国会で平然と全否定してきたことですが、公表された文書では、この「ストーリー」をなぞるかのように改ざんされてしまった─。そんな疑いが、毎日新聞報道でいよいよ濃厚になってきました。
財務省官僚諸君、致命的な深傷を負う前に、早いところ「見苦しい悪あがき」はやめて真実を語った方が、ストレスがなくなってスッキリしますよ。

03/08 「年間通じて最も電力が必要になる夏の発電状況について、電力の供給余力が昨年、東日本大震災前の2010年を大幅に上回っていたことが明らかになった。再生可能エネルギーが過去最大まで拡大したほか節電が進み、震災前に稼働していた原発の合計分を大きく上回る電力の余裕が生まれたため…」

けさの東京新聞は、電力業界の組織「電力広域的運営推進機関」の数値をもとに独自に試算、このような結論をみちびきだしています。
それによると、17年夏の最大需要を記録した瞬間でも、「予備率」(電力消費に対する供給余力の数値)は約14%もあり、震災前の約9%を大きく上回ったとのこと。
夏も冬も、いつもあまり電気を使わないわが家では、東電に支払う電気代はほぼコンスタントに月3000円ちょっと。これに対し、太陽光発電による売電が、月額1.5万円から2万円ですから、差し引き月に1.2万円から1.8万円を、東電から「奪い返している」ことになります。
でも、「異常な厳寒」だったといわれるこの1月は、さすがにわが家の電気代も5000円を越えてしまいました。東電の請求書を眺めて、「ちょっと使いすぎたなぁ」と言っていた矢先のことだけに、してやったり。
「もう原発などに頼る必要はない」ということです。

03/07 やっぱりねぇ、何コレ? きのう財務省が参院予算委員会理事会に提出した「調査の状況の報告」。新聞に「全文」とあったので、少々構えて読もうとしたのですが、なあーんだ、まるで「メモ書き」のような代物。すっかり肩透かしを喰らってしまいました。
野党が財務省に求めていたのは、「いったい改ざんがあったのか、なかったのか?」という、ごく単純な話でした。ホントになかったのなら、「なかった」と答えれば済むだけの話じゃないですか?
そこをそう言えないところに、「財務省ハムレットの悩み」があるのでしょうが、これはもう「改ざんがあった」ことを認めているようなものです。
発覚から4日たってようやく出てきたのは、「すべての文書を直ちに確認できない」「これから調査を進めていきたい」との「決意表明」(?)だけ。ただただ問題を先送りさせようと足掻いているようです。
いったい4日間も何をしていたのでしょう? おそらくは、朝日に情報をリークした「犯人あぶり出し」にでも費やしていたのでしょうね。

03/06 さあ、きょうは3月6日。4日前、財務省が「森友文書書き換え疑惑」についての調査結果を報告するとした「約束の日」です。
文書改ざんの事実を否定しきれず、「答弁は差し控える」で逃げてきた財務省ですが、ここへきて「逃げの一手の軌道修正」を図りはじめたよう。
きのうになって、麻生太郎財務相は「調査の結果ではなく、方針や留意点などの調査の状況の報告になる」と言いはじめ、太田充理財局長も参院予算委員会で、「さまざまな方面とも調整している」などと答弁し、何とかして逃げ切ろうとする涙ぐましい努力が見え見え。
もう「万事休す」といったところなのでしょうが、敵もサルもの引っ掻くもの、権力とはどこまでも恐ろしい。「原発報道」や「慰安婦報道」のときのように、あの手この手の「朝日バッシング」を本格始動させることでしょう。
ここは「日本の民主主義にとって"天下分け目の関ヶ原"」、朝日新聞はもちろん、他のメディアにも腰を据えて頑張っていただきたい。そしてなにより、私たちも本気でこれを支援しなければいけません。
ちょうどけさの朝日新聞オピニオン欄インタビューで、スティーブン・スピルバーグ監督が、「報道と権力」について、こんなことを語っていました─。

「報道機関は今は包囲され、攻撃を受けていると感じているかもしれないが、生き残るでしょう。最後には真実が勝つ。いつの日か今起きていることが歴史の1章となり、より良い世界へ歩みを進めていくと信じています」

これは、ニクソン政権下の米国の話であり、トランプ政権下の米国の話でもあるのですが、アベ政権下の今日の日本と、あまりに通じるところが多いのでは?

03/05 財務省の「森友文書書き換え疑惑」を解明するには、国会に提出された文書の「元となった文書」の開示が欠かせません。
2日の参院予算委員会では、これを求めた野党議員に対し、麻生太郎財務相も財務省・太田充理財局長も、何を聞いても「大阪地検で捜査中なので、答弁は差し控える」の一点張り。
しかし、「元の文書」が存在することまでは、否定しようにも否定しきれません。
でも、そんなものが公になってしまえば、「政治家の関与」や「政治家への忖度」を濃厚に窺わせることになりますし、これまで国会で全否定してきた「森友側との事前価格交渉」のウソまで、バレてしまいます。ああ、困った困った。
ところで、この「書き換え」が行なわれたと思われる時期の財務省理財局長は、あのサガワさん。国税庁長官就任後、記者会見もせず、いまだにマスコミから逃げ回っています。
「納税者一揆」の呼びかけ人、醍醐聰・東大名誉教授は、そんなサガワさんを「トカゲの尻尾」に見立て、「安倍、麻生、佐川 "悪代官三人組" を許してはならない」と訴えています─。

「佐川氏の場合は国税庁長官を辞任する。それ以外にもう納税者が納得する方法はないと思います。問題は、佐川氏が辞めて、そこで尻尾切りで終わらせてしまうかどうか。…もともと佐川氏というのは安倍さんをかばうための盾に使われたわけですよね。しかも『使われた』という受け身だけでなく、自分も積極的にその役を引き受けることによって出世させてもらった。安倍首相と麻生大臣を含め、ドミノ的な責任の取り方にしていかねばならないと思っています」

03/02 けさの朝日新聞1面のスクープ記事「森友文書、財務省が書き換えか/『特例』など文言消える」は、きわめて重大。
契約当時の文書の内容と、昨年2月に問題が発覚した後に開示した文書の内容に違いがあるというのです。
2つの文書は、起案日、決裁完了日、番号がすべて同じで、決裁印も押されているというのに、「学園側との交渉についての記載や、『特例』などの文言が複数箇所でなくなったり、変わったりして」いる。つまり、どうみても、もともとは同一の文書だったと考えるしかありません。
実際、「問題発覚後に書き換えられた疑いがある」とみる関係者は何人かいるようです。
財務省理財局は「我々が決裁文書として持っているものは、情報開示請求などに出しているものだけだ」などと答えているそうですが、当時の理財局長・サガワさんどころか、アッソー財務相、アベ首相へ…と、「疑惑は芋づる式に」広がって行くに違いありません。
さあ、どうする「強シンゾー」? もう「朝日叩き」だけでは済まなくなりそう。

03/01 きょうから3月。朝からの荒天も収まり、何となく春めいた様子が感じられます。
その1日といえば「3・1ビキニデー」、64年前のビキニ水爆実験を忘れてはなりません。いまでは、人々の記憶もすっかり薄らいでしまった感があります。マスメディア報道でも、あまりお目にかからなくなってしまいました。
でも、さすがは東京新聞。けさの社説で、「記憶」を残そうとする若い研究者たちの取り組みを紹介しながら、「ビキニ水爆実験の教え 記憶で未来を守れ」と訴えています─。

「トランプ米大統領は先月、核体制の見直しを発表、小型の核兵器を開発し、非核兵器の攻撃に対しても使用する可能性を示した。
 小型化で使用のハードルを下げる方針だが、核兵器の恐ろしさは「何人が死んだ」という大量殺りくだけではない。健康被害が長期にわたり、故郷を追われ、家族が離散する。その苦しみは60年を越えても癒えることがない。ビキニ水爆実験は、そう教えている」

なお、この事件について詳しくは、南の島のヒバクシャ(桐生広人)、地球核汚染(中島篤之助編)をお読みください。いずれも在庫僅少ですが。