リベルタは4月末で出版活動を休止いたします


春よ来い、早く来い(18.02)


零細出版人の遠吠え


02/21 「俺は百五十まで生きるんだ」─。そう豪語していたという「平和の俳人」金子兜太さんが、きのう97歳で亡くなりました。
金子さんといえば、「戦争法案」(安全保障関連法案)で国中が揺れた2015年、「アベ政治を許さない」を揮毫、反対運動の盛り上がりに寄与したことでも知られます。
その7月、尊敬する知人から届いた作家・澤地久枝さんによるユニークなアクションの呼びかけを再録させていただきましょう(Cf.15/07/06)─。

「アベ政治の非道に、主権者一人ひとりの抗議の意思をいっせいに示そう。

全国共通のスローガンを、同時に掲げる。言葉は"アベ政治を許さない"
文字は金子兜太さんが書いてくださいました。
掲げるポスターはコチラ⇒

  

このコピーを一人ひとりが道行く人に見えるようにかかげるのです。政治の暴走をとめるのは、私たちの義務であり、権利でもあります。」

呼びかけられたその日、零細出版人はあいにくトレッキングの予定があり、国会前には行けなかったのですが、意を決し、お山の上でアピールすることに。

  

山道で行き交った幼い女の子が母親に聞いていました─。

 「あれ、なんてかいてあるの?」
 「ふーん、あべせーじってなぁに?」
 「……」

ともあれ、それなりの反響があったというわけ(Cf.15/07/21)。
そして、兜太さん亡き後、私たちは偉大な先人の遺志をこう継ぎたいものです─。

 「いつまでもアベ政治を遺さない」

02/20 きのう「原発推進の矛盾」について毅然と批判する吉原毅さんの発言を紹介したばかりですが、けさの朝日新聞(小坪遊記者「再エネ外交、推進提言/外務省会合」)によると、同じ日、外務省の有識者会合が、「地球温暖化対策で再生可能エネルギー外交を推進し、世界をリードする」とした提言を、河野太郎外相に提出したそうです。
提言は、河野外相の肝いりで再生エネや電力自由化などを推進する研究者や環境NGOなどのメンバーを中心に作成されたということですが、「世界がエネルギー転換に向かう中で、日本の立ち遅れが顕著になっている」として、「再エネ外交」の推進を訴えています。
しかも原発については、すでに経済競争力を失っていて、「ベースロード電源として必要という考え方は過去のもの」とまで言いきっています。
どうってことありません。きのうの吉原さんと同じことを言っているだけです。産経社説のような言い草は、海外ではもう通用しないということです。少しでもグローバルな視野をもちあわせているなら、もはやそんなことを真顔で言っていられない事態なのです。
「井の中の蛙」たる「原子力村のムラ人」のみなさんや、その背後で糸を操る経産官僚らの思惑と、今回の外務省有識者会合の提言との軋轢が今後どうなっていくのか、興味が尽きないところです。

02/19 「こんな経済人がもっといたらなぁ」─。
『日刊ゲンダイ Digital』の「注目の人 直撃インタビュー」(「吉原毅氏突く原発推進の矛盾 "自然エネは儲かる" が新常識」)を読んで、そんな思いをいたしました。
「注目される人」は、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長の吉原毅さん。先月、小泉純一郎元首相らと「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表しています。
ところがこれに対し、政権ご用達の産経新聞が、1月14日付社説で、「自然エネルギー=高コスト論」という使い古された謬論を盾に噛みつきます。曰く、「亡国基本法案だ」「夢想の虚論だ」「これでは国が立ちゆかぬ」と。
しかし、そこは「コスト計算」が専門の元城南信用金庫理事長氏。一知半解の産経社説子に、含んで聞かせます─。

「海外で言ったら、笑われますよ。世界の常識を全くご存じない。自然エネ価格は世界規模で急速に低下し、比較的低コストの石炭や天然ガスよりも安くなっています。太陽光の最安値は1キロワット当たり1.77セント。円換算で2円を切る。風力も肉薄しています」と。

なのにこの国は、いまだに「原発はベースロード電源」などと言い続けているものですから、自然エネルギー開発では世界に大きく後れをとるばかり。
では何で、政府はそこまで「原発」に固執するのでしょう?

 「原子力ムラのエゴイズムです」

吉原さんはこう言いきります。それは「今だけ、金だけ、自分だけ」の発想だ、と。

「政官財ともリーダー不在で、誰もが政策転換の責任を負うのを恐れている。戦前の日本軍も…時代遅れの『大艦巨砲主義』に固執し、…この国は一度、滅びたのです。現政権は同じ轍を踏んでいるように見えます。」

02/16 すでにご案内のように、確定申告受付が始まるきょう、全国各地で「納税者一揆」(モリ・カケ追及! 緊急デモ)が "爆発" します。
森友学園への国有地売却問題に関し「記録は残っていない」などと、国会でさんざん虚偽答弁を繰り返した佐川宣寿国税庁長官(前財務省理財局長)を厳しく糾弾する声は、いまも止むことがありません─。

「これから確定申告の時期だというのに国税庁長官は自らの虚偽答弁を認めるのが嫌で記者会見から逃げ回り、財務大臣もそれを許している。納税者には書類を何年も保存するように言っておいて自分達は昨日の書類も捨ててしまう。この国の行政は今、確実に国民の信用を失いつつある」と。

小沢一郎自由党代表は2月7日の事務所公式Twitterで、こうツイートしていますが、至極もっとも。
そして、「森友学園疑惑を巡る国会論戦は、ウソやごまかしにまみれている」と断言するのが、「『森友学園疑惑』の『呪縛』再び/逃げ切れないぞ! 佐川国税庁長官 首相答弁のフェイク度を徹底検証」(『サンデー毎日』2月25日号)。
疑惑を追及された場面での「首相答弁を構成する要素」の分析が、なかなかに面白い─。

 1)籠池被告の発言の変遷や些末な事実誤認をあげつらって「籠池はウソつきだ」と言外ににおわせる。
 2)「籠池発言を事実として政権を批判した」と野党への逆恨み。
 3)『朝日新聞』を中心にした報道批判。
 4)聞かれたことをはぐらかしながら1)〜3)を繰り返す時間稼ぎ。
 5)ヤジに過剰に反応。

では、「本当のウソつき」は、いったい誰なのでしょう?

02/15 きょうは外での仕事のため、確定申告の始まる明日に予定されている「モリ・カケ追及! 緊急デモ」のお知らせ転載にてご勘弁を─。

        《モリ・カケ追及! 緊急デモ》

     悪代官 安倍・麻生・佐川を追放しよう!
       検察は財務省を強制捜査せよ!
      安倍昭恵さんは証人喚問に応じなさい
         納税者一揆の爆発だ!

   主催「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」

       〈行動スケジュール 2月16日(金)〉
    13時30分  日比谷公園 西幸門 集合
    13時40分〜 財務省・国税庁 包囲行動
    14時15分  デモ出発(西幸門)
         → 銀座・有楽町の繁華街を行進
    15時(予定) 鍛治橋(丸の内)で解散

02/14 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)がまとめたところによると、再生可能エネルギーの発電コストは、2010年からの7年間で大幅に下がったそうです(東京新聞、2月13日)。
ちなみに太陽光の場合、2010年時点では世界平均1キロワット時当たり36セント(39円)だったものが、17年にには10セントにまで下落。陸上風力も、8セントから6セントに下がっています。
これに対し、火力発電のコストは5〜17セント(5〜18円)ですから、いまやどっこいどっこい、2010年までには逆転することは明らかなようです。
同機関のアミン事務局長は「再生エネへの転換は、環境への配慮というだけでなく、今や経済的な選択だ」と胸を張っていますが、そのことは小泉純一郎さんが言うように、もはや「政治の決断」こそが求められている、ということでしょう。